瀬をはやみ…
今思い返しても、お世辞にも物覚えの良い子ではありませんでした。
百人一首大会でも、ほぼほぼ取れず…。
覚えてないから、無理もないのですが。
今さらながら、興味がわいた百人一首。
瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に あはんとぞ思ふ
崇徳院(すとくいん)
【訳】
川瀬の流れが速いので、岩にせき止められる急流が(二つの流れに)別れても、しまいにはまた一つ(の流れ)になるように、仲を裂かれて逢えずにいても、ゆくゆくは(あなたと)逢おうと思う。
平安末期から鎌倉前期に編纂された百人一首。
大人になってから、この句が好きになりました。
『ゆくゆくは逢おうと思っている』というか、『逢いたい』という願望ですよね。
それがこの作者の生きる糧になっている。
それほど、素敵な人に巡り合えたということでしょう。
うらやましい限りです。切ないですが…。
私は最終的に、フラれてばかりでしたからね^^;
今思えば、相手に合わせる努力が足りなかったんだろうなぁ…。
泣いて泣いて、悲しくて、それでもおなかがすいて、熱々のおじやを夜中に食べて、やけどしたなぁとか、恥じな思い出が多いですが…。
もう一首。
君がため 春の野に出でて 若菜つむ わが衣手に 雪は降りつつ
光孝天皇(こうこうてんのう)
【訳】
あなたのために、春の野に出かけて若菜を摘む私の袖に、雪は絶え間なく降りかかっている。
これは、恋の歌ではないようですが、なんだか優しい感じがして、好きな句です。
人に若菜を贈るために添えた歌です。
春の若菜を食べて、邪気を払う習慣があったようです。
百人一首は、情緒があって、いいですよね~
覚えてみようかなと思っています。
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