『傲慢と善良』を読み終えて
主人公の恋人がストーカー被害にあっている。
そんなところから始まるこの物語。
婚活アプリで知り合った二人は、お互いを知っているようで知っていなかった。
ストーカー被害の一件を知ってから、彼は、彼女との結婚を真剣に考え、婚約に至ります。
ところが、婚約者の彼女がある日突然、忽然と姿を消してしまいます。
主人公の彼は、婚約者の過去を調べ、ストーカーが誰であるのか、突き止めようとするのですが…。
辻村深月さんの小説、初めて手に取りましたが、最後に残るものがありました。
人の心の闇に、切り込んでいるなぁと。
「浮かび上がる現代社会の生きづらさの根源」と背表紙に書いてありました。
彼女は善良だと信じて疑わなかった主人公。
最後に、彼女の本心を知り、愕然とします。
なかなかと、面白かった一冊でした。
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